はじめに

Webマーケティングや集客に取り組む中で、専門用語が多すぎて「意味がわからない…」「今さら人に聞けない…」と悩んだことはありませんか?
「CPC」「コンバージョン」「SEO」など、よく聞くけれど具体的な意味が曖昧な用語はたくさんありますよね。これらをしっかり理解することで、Web集客の効果を高めるだけでなく、マーケティング戦略に活かすことができるようになります。

この記事では、 「今さら聞けないWebマーケティングの専門用語50選」 を前編と後編に分けてお届けします。前編では 20個の基本用語 を、初心者でも理解しやすいように解説します。
「用語の意味はもちろん、ビジネス現場での具体的な使い方やポイント」も詳しく紹介しますので、ぜひ最後までお読みください!

目次

前編

後編


Webの専門用語が必要な理由

「SEO」「リーチ」「CVR」――これらのWeb用語を目にしたことはありませんか?
WebマーケティングやWeb制作の現場では、専門用語が会話の中心になります。しかし初心者の多くは、「難しそう」「今更聞けない」と感じ、理解を避けがちです。

なぜWeb用語が必要なのか?

  1. 業界知識の土台になる
    専門用語はWeb業界における共通言語です。理解していれば、業務の効率や会話の質が向上します。
  2. 業務効率が上がる
    チーム内で「CTRが低いので広告を改善しよう」など、具体的な提案がしやすくなります。
  3. 自信を持って発言できる
    用語を理解することで、初心者でも自信を持って商談や会議に参加できるようになります。

初心者にありがちな悩み
「覚えるのが大変そう」「何から手をつけたらいいかわからない」と感じる方も多いでしょう。しかし、1つ1つの用語は決して難しくありません。本記事では初心者に向けて、Webの世界でよく使われる専門用語を 50個厳選 して解説します。

Webサイト分析に関する用語(10選)

1. PV(ページビュー)

概要:Webサイトの特定ページが閲覧された回数を示します。同一ユーザーが何度同じページを見ても、その都度カウントされます。
活用シーン:PV数はサイトの人気度やコンテンツの評価を測る基本指標です。記事コンテンツ、サービスページ、ブログ更新などにおける成果を可視化するために利用します。
ポイント

  • サイト内の「どのページが最も閲覧されているか」を把握し、今後のコンテンツ制作の方向性を決める。
  • PV数が多いページにCTA(行動喚起)を配置し、コンバージョン(成果)に繋げる。
    :「施工事例のページにビフォーアフター写真を追加し、PV数が1.5倍に増加した。」

2. UU(ユニークユーザー)

概要:特定期間内にWebサイトを訪問した重複のない個別ユーザー数です。1人のユーザーが何度訪れても1カウントとして数えます。
活用シーン:新規訪問者とリピーターの傾向を把握し、マーケティング施策の評価に使います。SNS広告やSEO対策の効果測定にも役立ちます。
ポイント

  • 新規UUが増えた場合 → 新規顧客層の流入増加が期待される。
  • リピーター率が高い場合 → サイトのコンテンツが定着している証拠。
    :「SNS広告を導入した結果、新規UU数が前月比150%増加し、問い合わせ数も増えた。」

3. セッション

概要:1人のユーザーがサイト訪問から離脱するまでの一連の行動を1回とカウントします。1回の訪問で複数ページ閲覧しても、セッション数は1回です。
活用シーン:ユーザーがどのくらいサイトに滞在し、興味を持っているかを知る指標です。
ポイント

  • セッション数増加は集客力向上を意味する。
  • 1セッションあたりのページビューや滞在時間も合わせて分析することで、ユーザーの関心度を把握できる。
    :「ブログの更新頻度を週1回→週3回に増やしたことで、セッション数が2倍に増加した。」

4. 直帰率

概要:訪問者が1ページだけ閲覧してサイトを離脱した割合です。直帰率が高い場合は、ユーザーがコンテンツに興味を示さなかった、またはサイト構造に問題がある可能性が考えられます。
活用シーン:コンテンツ改善やサイト構造の見直しに使います。
ポイント

  • コンテンツ内容がユーザーの検索意図に合致しているか確認する。
  • 関連コンテンツへの内部リンクを設置して、複数ページを閲覧してもらう工夫が必要。
    :「リフォーム記事の末尾に関連事例ページへのリンクを追加し、直帰率を30%改善した。」

5. 離脱率

概要:各ページで訪問者が離脱(サイトを去る)した割合を示します。特定ページで離脱率が高い場合、そのページに改善が必要です。
活用シーン:サイト全体の導線やユーザビリティ改善に役立ちます。
ポイント

  • 離脱率が高いページ → ナビゲーションがわかりにくい、CTAが目立たない、コンテンツの魅力不足が考えられる。
  • 離脱が多いページをヒートマップ分析で可視化し、具体的な改善策を打つ。
    :「お問い合わせページの入力項目を簡略化し、離脱率を25%改善した。」

6. コンバージョン(CV)

概要:Webサイト上での最終目標達成を意味します。例えば「商品購入」「問い合わせ送信」「資料請求」などがコンバージョンです。
活用シーン:ビジネスにおける具体的な成果を測定する指標です。
ポイント

  • CVの数を最大化するためにCTAボタンの設置や内容を工夫する。
  • 離脱率の高いポイントを改善し、CVへ導く流れを作る。
    :「施工事例ページのCTAを目立たせたことで、問い合わせ件数が20%増加した。」

7. コンバージョン率(CVR)

概要:サイト訪問者のうち、どれだけの割合がコンバージョンに至ったかを示す指標です。
計算式:CVR = (コンバージョン数 ÷ 訪問者数)× 100
活用シーン:広告やサイトの成果を測り、改善策を見つけるために使います。
ポイント

  • CTAボタンのデザインや配置を工夫する。
  • フォーム入力を簡単にし、離脱を防ぐ。
    :「CTAの文言を変更し、CVRが1.2%から3%に改善された。」

8. A/Bテスト

概要:異なるパターン(A案・B案)のデザインや文言を用意し、どちらがより効果的かを比較する手法です。
活用シーン:広告クリエイティブ、Webサイトのバナー、CTAボタンなどの効果検証に使われます。
ポイント

  • 小さな要素(色、文言、配置)を変えてテストする。
  • 効果の高いパターンを本番運用し、継続的に改善を続ける。
    :「CTAボタンの色を青から赤に変えるA/Bテストを実施し、クリック率が25%向上した。」

9. ヒートマップ

概要:ユーザーがページ上でよく見ている場所やクリックする部分を色で可視化するツールです。
活用シーン:サイト改善の具体的なヒントを得るために利用されます。
ポイント

  • 離脱が多い箇所を特定し、改善する。
  • ユーザーが注目するエリアにCTAや重要な情報を配置する。
    :「ヒートマップを使ってユーザーの目線を把握し、CTAの配置を最適化した。」

10. LTV(ライフタイムバリュー)

概要:顧客1人が生涯を通じて企業にもたらす利益の総額を示します。
活用シーン:リピーター施策や顧客満足度向上の基礎指標として活用します。
ポイント

  • アフターサポートや定期メンテナンスを導入してLTVを最大化する。
  • 既存顧客向けのキャンペーンを実施し、リピート率を高める。
    :「リフォームのアフターフォローを強化し、LTVが20%向上した。」

SEO・コンテンツマーケティング用語(10選)

11. SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)

概要:検索エンジンで自社のWebサイトを上位表示させるための施策です。GoogleやYahoo!などの検索結果ページで特定のキーワードでの露出を増やし、自然検索からの流入を増加させます。
活用シーン:「住宅リフォーム」や「外壁塗装」などのキーワードで上位表示を狙い、問い合わせを増やす。
ポイント

  • 検索意図に合致した質の高いコンテンツ作りが重要。
  • 内部SEO(ページタイトル、見出し構成、サイト速度改善)と外部SEO(被リンク獲得)をバランスよく実施する。
    :「『外壁塗装 色選び』というキーワードでSEO対策を行い、検索結果1位を獲得し、アクセス数が3倍に増加した。」

12. キーワードリサーチ

概要:ターゲットユーザーが検索するキーワードを調査し、コンテンツ制作に活かすプロセスです。SEOやリスティング広告運用の基盤となります。
活用シーン:検索ボリュームの多いキーワードや競合が少ないロングテールキーワードを狙う。
ポイント

  • GoogleキーワードプランナーやAhrefsなどのツールを活用する。
  • 検索意図(情報収集、比較検討、購入・問い合わせ)に合わせてキーワードを分類する。
    :「リフォーム事例を探しているユーザー向けに『ビフォーアフター 事例』というキーワードを設定し、流入を増やした。」

13. 検索意図

概要:ユーザーが検索する際に「何を知りたいのか、何を求めているのか」という目的を指します。SEO対策やコンテンツ作成において最重要ポイントです。
活用シーン:「外壁塗装 料金」を検索する人は具体的な費用が知りたいと考えられるため、その情報を提供する。
ポイント

  • 検索意図を「知りたい」「比較したい」「購入・依頼したい」の3段階に分類し、適切なコンテンツを作成する。
    :「『外壁塗装 費用』で検索するユーザーの意図に合わせ、費用相場や具体例を詳しく解説したページを作成。」

14. 被リンク(バックリンク)

概要:他のWebサイトから自社サイトへ貼られたリンクのことです。SEO効果を高める重要な要素としてGoogleも評価基準にしています。
活用シーン:質の高い被リンクが多いほど、サイトの信頼性や権威性が高まる。
ポイント

  • 自然な被リンクを獲得するために、有益なコンテンツ(例:リフォーム事例集やブログ)を発信する。
  • 自作自演のリンクや質の低いリンクは逆効果となるので注意する。
    :「業界メディアで事例を取り上げられ、被リンクが増えた結果、検索順位が上昇した。」

15. 内部リンク

概要:自社サイト内で他のページにリンクを貼ることです。ユーザーの回遊性を高め、SEOにも良い影響を与えます。
活用シーン:施工事例からサービス詳細ページへリンクを貼ることで、問い合わせ率を向上させる。
ポイント

  • 関連性の高いページ同士を自然に繋ぐことが重要。
  • アンカーテキスト(リンクの文言)にはキーワードを含めると効果的。
    :「ブログ記事内に関連事例への内部リンクを追加し、回遊率が20%アップした。」

16. メタディスクリプション

概要:検索結果ページに表示されるページ概要のことです。ユーザーがクリックするかどうかを左右するため、SEOやCTR改善に重要です。
活用シーン:検索結果で目を引く説明文を作り、クリック率を向上させる。
ポイント

  • キーワードを自然に含める。
  • 読んだ人がクリックしたくなるような魅力的な文言にする。
    :「メタディスクリプションを工夫し、CTRが1.5%から3%に改善した。」

17. サイトマップ

概要:Webサイト内のページ構成を一覧で示したもので、検索エンジンやユーザーに対してサイトの構造を分かりやすく伝えます。
活用シーン:Googleにサイト全体をクロール・インデックスさせやすくする。
ポイント

  • HTMLサイトマップ → ユーザー向けのページ一覧。
  • XMLサイトマップ → 検索エンジン向けに送信し、インデックスを促進する。
    :「XMLサイトマップをGoogle Search Consoleで送信し、新規ページが迅速にインデックスされた。」

18. alt属性

概要:画像に設定する説明テキストで、画像が表示されない場合やスクリーンリーダーが利用する情報です。SEO効果にも貢献します。
活用シーン:画像検索結果に表示される機会を増やす。
ポイント

  • alt属性には画像の内容を簡潔に説明し、関連キーワードも適切に含める。
    :「施工事例写真にalt属性を設定し、画像検索からの流入が増えた。」

19. ロングテールキーワード

概要:検索ボリュームが少なく、競合が少ない複数語のキーワードのことです。SEOやコンテンツマーケティングで狙うと効果的です。
活用シーン:「外壁塗装 色選び おすすめ」など具体的なキーワードで集客を狙う。
ポイント

  • 購買意欲の高い検索意図が含まれていることが多い。
    :「『リフォーム 予算 目安』を狙った記事が上位表示され、問い合わせが増加した。」

20. E-A-T

概要:Googleが評価する「専門性(Expertise)」「権威性(Authoritativeness)」「信頼性(Trustworthiness)」の3つの要素です。
活用シーン:リフォームや建築といった専門分野のWebサイトで、信頼性を高めるコンテンツ作成に役立ちます。
ポイント

  • 専門家の監修や事例紹介、信頼できるデータの活用が重要。
  • 著者情報や企業の実績を明確に掲載する。
    :「リフォーム専門家が監修したコンテンツを公開し、SEO効果が向上した。」


まとめ

今回の記事では、Webマーケティングで欠かせない20個の基本用語を解説しました。

専門用語は一見難しく感じるかもしれませんが、1つずつ理解して実践に活かすことで、効果的なマーケティング戦略を構築することが可能になります。

  • SEOを強化して自然流入を増やす
  • CVRやCPAを分析して広告費を最適化する
  • SNSエンゲージメントを高めて顧客と関係を築く

など、基本用語の理解がビジネスの成長に直結するのです。

次回、後編ではWeb広告やSNSマーケティングに関連した30の用語を解説します。後編を読むことで、より高度なマーケティング施策に取り組めるようになるでしょう!

Webマーケティングをもっと効果的にするために、ぜひ後編もご覧ください!

後編はこちら